2024年3月29日、にじさんじ公式チャンネルで生配信された「
出演者
- 3SKM
2週間前の2024年3月12日にデビューした北見遊征(呪術師)、魁星(鍵屋)、榊ネス(執事)の3人。3SKMは3人のユニット名。 - 風楽奏斗
今回のMC担当。 - 夢追翔
公式番組でよく司会を担当している。 - 加賀美ハヤト
ろふまお塾ではよく回しを担当している。 - シェリン・バーガンディ
公式番組でよく司会を担当している。
今回は新人3人が憧れの先輩として挙げた先輩ライバーを呼んでいるらしい。こうして見ると傾向が似ているというか、リスナー層が被っていそうな先輩を挙げているようにも見える(実は魁星さんはチャイカさんも挙げているが、それも含めて)。
オープニング
画面が切り替わって最初に思ったこと:「上3人メガネ!?」。シェリンさんはモノクルだけどそれに合わせてなのか夢追さんが色付きメガネ、加賀美さんもスクエアフレーム。面談だからなのか。もしかして夢追さんは衣装一式揃える意図でメガネなのかもしれない。そもそも他の人は通常衣装なのに夢追さんはこれなのって「怖いお兄さん」ってことですか? 新人をいびる先輩っぽい服着ちゃおうかな〜でこの衣装なんですか?
MCの風楽さん。「なんでこの面子で……僕……」よく司会やまとめ役になることの多い先輩たちのいる番組でMC担当ということで緊張しているらしい。
新人の榊さん、北見さん、魁星さん。カラフルですね。
メガネ(1人モノクル)の先輩3人。心なしか色味がまとまっているような気がする。
夢追「新人潰し続けて31年、夢叩き潰すでございます」
加賀美「あのーこれはですね告発なんですけど、配信開始の30秒前にほんと小声で夢追さんが奏斗さんにずっと隣で『にじヌ→ンって言えにじヌ→ンって言え』って言ってました良くないと思います加賀美ハヤトですよろしくお願いします」
シェリン「(大声で)大声担当のシェリン・バーガンディです! イエー!!!」
自己紹介がいつもと様子の違う先輩たち。既に何か仕掛けてきそうな予感(特に夢追さん)。
加賀美「今回そうですね、一番試されちゃってるのはひょっとしたら風楽さんかもしれません」
もしかしてこの回って次世代MCを育てようとしているのか……? という気がしてきた。
プロフィール徹底調査
北見さんのプロフィール。エクスクラメーションマークが多い!
憧れの先輩ライバーに加賀美ハヤトを挙げる北見さん。どうやら憧れの先輩に挙げられた先輩ライバーが面談するという形式らしいとこの辺りで確信する。
加賀美「強いて!?」
北見「いやちょっと違います、いやいやいや」
加賀美さんは「たくさん先輩がいる中で『敢えて挙げるなら』で私を挙げてくれている!?」という意図だったが、「『強いて』ってどういうことですか!?」に聞こえてしまい北見さんが慌てる図。
北見さんが加賀美さんなのは驚き半分納得半分。タイプが違うように見えて加賀美さんも熱いので系統として分かるかも。
加賀美「(活動の中でやってみたい企画について)気持ちちょっと無茶かなというか、失礼かもしれないなみたいな部分あってもいいんで、ライバーさん巻き込んでこんな企画やりたいなとかあります?」
北見「失礼な企画、ですか?」
加賀美「まあまあ究極! 究極失礼でいいです」
北見「びっくりした……2週間で消しにかかられているかと思いました」
加賀美「あのーそれは夢追さんだけなんで」
夢追「俺だけだから」
おそらく深掘りしようと思ってした質問が予想外の方向に飛んでいって面白かったところ。今回の夢追さんは常時新人イビリキャラで行くことが確定した場面。
加賀美「めっちゃ気になってるのが最近のマイブーム、プチ日記。こちらはいつ頃から……」
北見さん「いや本当にあのデビューの時から、『配信で何月何日何々ここが滑った次は頑張ろう』」
ここの掘り下げが結構良かった。加賀美さんはこの後もちょくちょく自分が気になるところを質問して、それが結果的に見どころになっているのがすごい。
個人のインスタもあるんだと思って思って見に行ってしまった(マイブームのインスタは友人と繋がっている鍵アカで、魁星さん名義のインスタアカウントは2024年3月31日現在無いらしいです)。
憧れの先輩はチャイカさん夢追さんシェリンさん。系統がまとまっていて「分かる」。
シェリン「(シェリンの)どういうところが、みたいなの聞いていいですか?」
魁星「そっすねー、やっぱりまずやっぱり良い声であるところ。すごく良い声だなって。司会力。とんでもない場回しの司会力半端ないなっていうのと、やっぱそっすね、配信のアイディアとかが」
シェリン「良く見てくださって。この後時間ある?」
ここからの流れが「付き合おうとしている?」「シェリンさんのその距離の詰め方何なんですか」と言われたシェリンさんだが、どうやら褒められて照れているらしい。
加賀美「私も気になったんですけど、憧れの先輩ライバーにチャイカさんがいらっしゃるじゃないですか。好きなチャイカさんはどんなチャイカさんですか?」
夢追「これね、難しい質問ですすごく」
魁星「コラボで暴れているところ、こんばんピーって言ってるところ」
加賀美「助かります」
魁星「唯一無双というか」
加賀美「ありがとうございます。ただ私が満足しました」
夢追「花畑チャイカファンクラブの人が今いましたけれども」
加賀美「失礼しました」
ここも盛り上がった流れ。魁星さんからの話を引き出しつつ加賀美さんのチャイカさん大好きモードも発揮され、夢追さんがまとめて次に行くという綺麗さがいい。この後X旧Twitterでは好きなチャイカさんを発表するタグが流行りました。
シェリン「そうだね、これ夢追さんも書いてある。夢追さんについても聞いて見たいです」
魁星「そうですね、夢追さんはトーク力めちゃくちゃ高いなって思ってるところと」
夢追「今日一言も喋ってないよまだ」
シェリン「ずっと楽屋でベラベラ喋ってたじゃん」
夢追「楽屋の方がうるさいから」
魁星「司会と音楽活動に、公式番組にたくさん出たりだとか、で自分の配信もやってっていうのが、多彩な活動してるな体2個あるんちゃうかなっていうくらいの」
夢追「実は4つあります」
体4つで3Dお披露目配信でメンバー全員夢追翔のバンドをやったことを彷彿とさせる。
魁星「あと司会に対する考え方とかがすーごいもう本当マジで申し訳ないんですけど(?)めちゃくちゃ尊敬できるなって」
夢追「何も考えてないよ」
夢追さんも照れ隠しがすごい。
魁星「(楽屋の挨拶で)20回くらい立ち上がりしたんで」
シェリン「先輩方が来るたびにね」
加賀美「卒業式の練習みたいになってたんだ」
加賀美さんの例えが今回も光っている。加賀美さんはいつもこういう例えを延々と繰り出しても尽きないのですごいし毎回ちょっと分かるのが面白い。
夢追「えっと、なになに、榊ネスくんね」
加賀美「さっきまでそんなんじゃなかったでしょ」
風楽「かれ執事らしいですよ」
夢追「あっそうなんだ執事へえー執事ねー。何ですかこの『自分を一言で表すなら?』えー『高貴とカスの融合体』? これね」
風楽「聞き捨てならないですね」
夢追「うん」
加賀美「どうした?」
夢追「これね、非常に良いんですよ。これ何でかっていうと、にじさんじライバーほとんどの人が何かとカスの融合体なんですよ」
風楽「そんなことないです!」
夢追「だからこれね、ばっちり適正!」
(中略)
夢追「全員とは言ってないよ、多くの!」
加賀美「もう修正効かんぞそこは! もう私だって拾い切らんぞそれはもう」
(中略)
榊「もしかしてじゃあ残りの御三方も何かとカスの融合体ってことですか」
風楽「僕らはカスって言いたいんですか?」
加賀美「多分そういう認識で喋ってると思うんで全然」
榊「全然違います」
加賀美「逃げ始めたぞ」
夢追「そんなことないですよ。皆さん良い人なんですけども、色んなところがね、お粗末だったりしますけど」
加賀美「すごいな。今日夢追さんものすごい勇気を持ってこの場に臨んでらっしゃいますね」
ちょっと長いけれどここが本当にすごかった。事前告知でも何やら謎の気合いが入っていたけれど、夢追さんがかなり飛ばしている場面。多分先輩3人の役割分担としてシェリンさんが後輩に甘めで加賀美さんがほぼいつも通り、夢追さんが厳しめに行くみたいなのがありそうだけど役割以上に夢追さんがぶっ飛ばしていた。榊さんが一番クセ強そうだからこれで行こうと思ったのかな。
榊「いやでもノリで(作曲)やっちゃってるところがあるのでそんなもう夢追さんほどではもうないというか……」
夢追「いやいやいやいやそれはほんとにいらない」
加賀美「ああ多分ここ弱いぞ。榊さんもっと行こう」
またしても褒められて照れている先輩。
夢追「なんか言うてたよな、絶対歌いたくない人に歌わせたいみたいな」
榊「そうなんですよ。恥ずかしい曲をあんまり歌いたくない人が歌うのが面白いんで」
夢追「人を辱めたいっていう欲求があるってこと?」
風楽「全部言い方悪いよゆめおさん」
榊「ちょっとその表現だと何とも言えないですね。ちょっとノーコメントで」
夢追「もしそうだったとしたらすごい俺と気が合うなって思ったんだけど。そっかそっかごめんね」
加賀美「あまりインターネットをやるな」
加賀美さんの強めツッコミが何度も聞けて嬉しいのだけど、これは特にポイントが高い。他の人に対してだったら「〜しない方がいいんじゃないかな」くらいになるところを「やるな」なのがいいよねという話。
榊「シェリンさんはマリオカートをめっちゃやられてるじゃないですか。尖ったことをやってるのが好きで、一つのことに完全にステータス振り切ってるっていうか突き進んでるのがめちゃくちゃカッケーな」
シェリン「そこマジで恥ずかしい」
加賀美「鬼尖りしてる、シェリンさんは実は」
シェリン「ううう嬉しい……」
風楽「2人とも褒められるとめっちゃ恥ずかしがる」
(中略)
これもいい場面だ……。
マジで関係ないんですけど榊さんって髪の一部が青い羽根みたいになってるんですね。全体的に鳥か羽根モチーフなのかな。
シチュエーション検定
1人目の魁星さんはラジオDJのシチュエーション。最後のアドリブがかなり自然で良かったです。ありそう感がすごい。
北見さんは待ち合わせに遅刻するシチュエーション。最初に噛んでしまうものの、最後のセリフで全てを持っていく。
夢追「私おばあちゃんになる!」
風楽「いいえ、私がおばあちゃんになるのよ!」
これを挟んでくる夢追さんも乗っていく風楽さんも流石。聞いている方は楽しそう。
榊さんは面接のシチュエーション。加賀美さんとの掛け合いあり。かなり卒なくできていてテンションが高い時とのギャップがすごい。
風楽「でもひとつ気になったのは『社長とお話しさせていただける』だったんじゃないかなって」
風楽さんも夢追さんみたいになってない?
MC力診断
これ司会VS出演者みたいな企画だな。
加賀美「私は正直そんなにまだ回してないと思うんですけど」
夢追「いやでもね、ろふまおのお守りをいつもしている……」
夢追さん、あらゆる発言に棘を仕込んでいくのでそのことに対して笑ってしまった。
魁星「困っている人を助けたいって言ってたと思うんですけど、困っている人目の前にいると思うんですよ」
先輩たちがMCを全力で邪魔しているところにこれを言えるのは対応力◎では?
加賀美「あ、バイタリティです。元気なんで」
こっちは緩急◎。
夢追「(自分の自慢できるところについて)そんなの生きててある? じゃあ聞くんですけど、今まで例えば、これができた嬉しいなって思った時に、じゃあ自分以上にそれができる人は1人もいないんですか?って考えたことはありませんか? ありませんか? ありますよね? どうしてもやっぱり何かをね成し遂げた時って他の人と比べてしまうと思うんですよ。そうやって自信を持つってすごく現代社会では難しいことだなって」
加賀美「あなたの曲の歌詞みたいなことを新人に投げかけたな」
夢追「パーソナリティ出ちゃった」
今回一番好きなところかもしれない。夢追さんの話を聞いて「かなり後ろ向きかも」とか「そうですよね」方向ではなく、パッと「これ夢追さんの曲そのものだ」になる発想の速さに驚きつつ嬉しくもある。あと私も夢追さんのまつ毛好きです。
これ以外にもめちゃめちゃぶん回されていたのに時間になったらバッサリ切っていく榊さんも素質があると思う。
風楽「僕なんてつまんない人間だから……」
シェリン「そんなことないって」
夢追「奏斗面白いよ」
加賀美「面白かったですよマジで」
風楽「ずっと家でゲームしてるだけだし……」
夢追「それでいいんだよ。奏斗の配信あたしいっぱい見てるしいっぱいスパチャもするし奏斗のグッズもいっぱい買うから」
風楽「え嬉しい」
夢追「だからそんな自信無くさないで」
風楽「じゃあもう頑張る」
夢追「奏斗生きてるだけでえらいよ」
風楽「じゃあ最近のマイブームは配信です」
風楽さんと夢追さんがお互いに乗っかっていくところ、いい。
エンディング
魁星「最後のコーナーのいつかリベンジをさせていただきたいと思っておりますので」
加賀美「むちゃくちゃこっち見られてる! なんかしましたか!?」
夢追「やってはいたよ」
ここも好き。
夢追「(感想は)この後アフタートークあると思うのでそこで」
加賀美「おいおいおいおいえ!? いいでしょう今ちょっとくらい言っても引き出しあるでしょう別に」
夢追「もったいないかなと思って」
加賀美「出しなさいもっと」
この圧強めのツッコミが公式番組で聞けたのが良かった。
全体通しての感想
今回はテーマとしてMCがあったのかなと思う。普段MCをやり慣れていない風楽さんにMCをさせる、MC力診断で新人の3人に司会をやらせてみる。これは最初からコンセプトとしてあったのか呼ぶ先輩の面子を決めた時に出てきた案なのかは分からないけれど、以前のにじばんでもそういう企画があったように司会ができるライバーを増やしたいのかなという意図は感じた。
あと、新人紹介番組は新人のリスナーや新人のことをもっと知りたいと思っている人だけではなく既存のライバーが好きで見に来る人も当然いるので、その辺りのバランスとして先輩たちに暴れてもらう企画だったのかなとも思った。夢追さん加賀美さんシェリンさんの並びが見たい! という人たちもかなり満足できたのでは。あわよくばそういった人たちが新人に興味を持つきっかけになる動線になっていたらいいねという感じ。私はとりあえず3SKMのラジオを聴きにいきました(デビューしたてで3Dがないからラジオ形式にしようということではあるだろうけど定期的にユニット単位でゆったり見られる企画があるのはアプローチとしていいんじゃないかなと思う)。